
父が亡くなって、もうすぐひと月がたつ。
父が亡くなってすぐ、葬儀や死後の手続きに追われ、気丈に振舞っていた。泣きたくなっても、人前では泣けなかった。
感情を抑えすぎたかもしれない。
まだ、父の声が聞こえるようで、振り返るとそこにいるようで、現実を受け入れられない。
子どもの頃、人は死ぬということを知ったとき、一日中泣きじゃくっていたことを思い出す。「お父さん、お母さんと離れるのはいやだ」と泣いたっけ。
大人の年齢になった今でも、親は親、私は子どものまま。私が悩んだときはいつも父に相談していた。父は自分の経験からこうあるべきと道を示してくれた。
私にとって父は偉大な存在。ずっと私の前を歩いているものだと思っていた。
今はただ、父はどこにいるのだろうと探してしまう私がいる。
あっと思った瞬間、とても切なくなって、涙が溢れ出す。
いつ親の死を乗り越えられるのだろう。
時間が過ぎるのを待つしかないのかな。
write by 藍玉
悩みのつぶやき | 2010/07/23